先に結論

まず元音声の言語を確認します。日本語音声の自動文字起こしは未対応です。対応言語の素材なら、字幕を別ファイルで渡すか動画に表示するかを決め、文字を訂正してから短い書き出しを実際の納品先で確認します。

BEFORE YOU READ

この記事が役立つ人

今読むと判断が進む

  • 英語など対応言語の動画に字幕を付け、受取側の形式で渡したい
  • 自動生成後の訂正・表示・納品確認を一つの手順にしたい

先に別の確認が必要

  • 日本語録音の自動文字起こしが主目的
  • 原音や翻訳の内容を確認せず、そのまま公開したい

KEY POINTS

この記事の要点

  1. 01

    日本語への字幕翻訳と日本語音声の文字起こしは別機能

  2. 02

    字幕ファイルと映像内の字幕を納品条件に合わせて選ぶ

  3. 03

    誤字の訂正で音声を切らず、最終出力で同期と表示を確認する

DECISION TABLE

欲しい完成物から字幕の種類を選ぶ

欲しい完成物から字幕の種類を選ぶ
納品条件選ぶ出力合格にする確認
動画と字幕を別々に受け渡すSRTまたはVTT納品先が指定した形式・文字コード・動画の版に合う
視聴時に常に同じ字幕を見せる字幕レイヤーを含む動画小さい画面でも読め、操作ボタンや被写体に重ならない
別言語の視聴者へ届ける翻訳した字幕を別途確認元の意味、数字、否定、固有名詞が保たれる
日本語で録音された素材この自動文字起こし手順の対象外日本語対応の取り込み手段を先に選ぶ

提出先の指定を優先します。SRTとVTTは字幕ファイルであり、動画そのものではありません。装飾の見え方は再生先でも確認します。

ACTION PLAN

短い素材で納品までを4段階で確認する

次の合格欄は編集部の提案です。操作の成功だけでなく、受取側で使えるところまでを一回通してください。

  1. 01

    言語と納品仕様を書き出す

    元音声の言語、字幕言語、SRT/VTTか動画内字幕か、縦横比、解像度、納品先を一枚にします。指定が曖昧な場合は受取側に確認し、作業開始後の形式変更を防ぎます。

  2. 02

    短い素材でカットと文字訂正を行う

    許可済みの1〜2分程度の素材で、残す発言を決めてから字幕を訂正します。数字・否定・固有名詞を優先して原音と照合し、訂正後も音声が意図せず欠けていないか再生します。

  3. 03

    必要な字幕を一種類ずつ書き出す

    原語版を確認してから必要な翻訳版へ進みます。字幕ファイルと動画は同じ版番号にし、字幕が二重に表示されない設定も納品先で確かめます。

  4. 04

    実際の再生先で合否を記録する

    冒頭・途中のカット・最後まで、同期、誤字、改行、文字の切れ、音声、透かしを確認します。不合格の箇所は時刻を添えて残し、修正後にその箇所と前後を再確認します。

WORKED EXAMPLE

試算例:3分の完成動画でも、確認時間は別に必要

以下は編集部が設定した仮定です。Descriptの速度、精度、利用上限を示す実測値ではありません。

素材と完成物
素材12分を編集して3分の動画にする
初回の確認時間
原文確認8分+字幕表示確認4分+納品先確認3分=15分と仮定
字幕を二言語にする場合
翻訳確認を別枠で計上。完成動画の長さだけで追加工数を見積もらない
原文が後から変わった場合
該当箇所の字幕・翻訳・出力ファイルを一組で再確認

この例から分かること『3分の動画だから3分で確認できる』とは置かず、初回に工程別の時間を測ります。制作本数を増やす前に、字幕確認と差し替えを誰が担当するか決めてください。

01

日本語対応は、入力と出力で分けて確認する

公式ヘルプは日本語音声の自動文字起こしを未対応としています。一方、日本語は字幕の翻訳先に含まれます。『日本語字幕を作れる』という説明だけで、日本語会議の録音をそのまま処理できると判断しないでください。

この手順は英語など対応言語の素材を編集する人向けです。日本語録音が中心なら、その段階で候補を絞り直します。複数言語が入り交じる素材も一本のファイルでの対応を前提にせず、受付条件を確認してから作業見積もりを作ってください。

02

文字の訂正と、発言を切る編集を区別する

DescriptのCorrectは、音声・動画を変えずに誤認識を訂正する操作です。対象の語を選んでCorrectを使います。スクリプト上の語を通常の削除で消す操作は、対応するメディアのカットにつながります。

編集部の推奨は、まず残す発言とカットする範囲を決め、その後に人名・商品名・金額・否定表現を字幕として直す順番です。発言自体が誤っている場合は、字幕だけを正しい事実へ改変すると音声との不一致になります。補足を別に示すなど、編集方針を決めてください。

03

動画内の字幕は、適用範囲とレイヤーを確認する

右側のCaptionsから字幕のスタイルを選び、現在のシーンか全シーンかを確認します。スタイルを変えるときは既存の字幕レイヤーを選択してから変更します。選択せずに別のスタイルを追加すると、字幕レイヤーが増える場合があります。

完成動画を確認するときは、字幕の有無だけでなく長い一文、話者の切り替わり、図表の説明場面を優先します。顔、画面内の重要な数字、投稿先の操作表示に重なる箇所は位置や改行を調整します。編集画面で見やすい大きさとスマートフォンで読める大きさを同一視しないことが大切です。

04

SRT・VTTは、動画の最終版と一組で渡す

字幕の書き出しではSRTまたはVTTを選べます。話者名、1行あたりの文字数、1カードあたりの行数も設定対象です。受け取る人が字幕を別途アップロードするなら、映像内に字幕を置いただけで納品完了にしないでください。

ファイル名には同じ版番号を付けます。例えばclip-v03.mp4とclip-v03.en.srtを一組とし、字幕を書き出した後に動画の途中をカットしたら両方を確認し直します。受取側に古いファイルを混ぜないため、差し替え時は何を置き換えるかも明記します。これは編集部が提案する版管理です。

05

翻訳後は、原文の変更と手直しを管理する

翻訳字幕は元とは別のcompositionになります。元のスクリプトを直しても自動同期されず、再翻訳は手動の修正を上書きすると公式に説明されています。翻訳前に原文をできるだけ確定し、修正が入った箇所を残してください。

翻訳の見直しでは自然な文章だけを採点せず、『誰が・何を・いつ・いくらで』『しない/できない』『条件を満たす場合だけ』を原文と照合します。翻訳文を確認できる人がいない場合、納品予定日へ確認工程を織り込むか、未確認のまま公開しない判断が必要です。

06

無料枠の試用は、短い最終出力まで通す

プランの判断は既存の無料・有料比較記事で行い、この段階では必要な形式で最後まで出せるかを確かめます。字幕ファイルの出力権限、動画の透かし・解像度、翻訳のAI利用量は別の確認項目です。1本完成する前に年払いへ進める必要はありません。

不合格のときは『プランの制限』『操作の取り違え』『対応言語の範囲』『素材そのものの聞き取りづらさ』を分けます。有料化で解決するのは、そのプラン差に対応する問題だけです。日本語音声の非対応や確認担当者の不在を、上位プランで解消できるとは考えないでください。

COMMON PITFALLS

判断を誤りやすいポイント

01

字幕の見た目だけで完了にする

音声と意味が合っていることが先です。否定の一語、桁数、単位が違えば、見栄えが整っていても不合格にします。

02

動画と字幕を別の版で納品する

字幕出力後のカットで同期がずれることがあります。タイムコードが合わないときに字幕だけを無理に直す前に、動画と字幕の版を確認します。

03

翻訳を更新して手直しを失う

元の変更点と翻訳で直した内容を記録してから更新します。再翻訳後は手直しが保たれていると思い込まず差分を見ます。

DECISION NOTE

納品メモは、動画と字幕の対応表にする

最後に、動画名、字幕名、元の言語、字幕言語、版番号、確認担当、未解決点を一組で残します。『書き出せた』ではなく『受取側でこの版が使えた』を合格にしてください。後日原文を変更した場合も、この対応表があれば再翻訳・再出力が必要な範囲を特定できます。

CLAIM → SOURCE

この記事の主張と根拠

要点ごとに、確認した一次情報・公的資料を対応させています。番号から情報源へ移動できます。

  • 日本語音声の自動文字起こしと、日本語への字幕翻訳は対応範囲が異なる

  • Correctによる文字訂正と、スクリプト削除によるメディア編集は異なる

  • 動画の字幕レイヤーとSRT/VTTの別ファイル出力を使い分ける

  • 原文の変更は翻訳へ自動同期されず、再翻訳は手修正を上書きする

FAQ

よくある質問

Q1

Descriptで日本語の録音から字幕を作れますか?

今回の自動文字起こし手順では対象外です。日本語への字幕翻訳と混同せず、日本語録音を処理できるサービスや工程を先に選んでください。

Q2

SRTと動画に表示する字幕は両方必要ですか?

納品先次第です。字幕の表示を再生側で切り替えるか、映像に含めて常に見せるかを先に決めます。両方を使う場合は二重表示を確認してください。

Q3

字幕を直すと音声も変わりますか?

文字の訂正はCorrectを使います。不要な発言のカットと同じ操作にせず、編集後に元の意味と音のつながりを確認してください。

Q4

無料版で納品まで完了できますか?

必要な字幕形式・動画解像度・透かし・翻訳機能によります。短いサンプルを自分のプランで出力し、受取側の条件を満たしてから本編を進めてください。

METHODOLOGY

この記事の調査方法

2026年9月10日にDescript公式ヘルプの言語対応、字幕、文字訂正、書き出し、翻訳を確認しました。以下の確認順・試算・合否基準は編集部の提案です。実機検証や精度測定の結果ではありません。

共通の編集基準を見る ↗

SOURCES

確認した情報源